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太陽光発電のケーブルの重要性について

太陽光発電設備は、パネルや接続箱やパワーコンディショナーなどで構成されていて、パネルでは受けた光が直流電圧に変換され、接続箱ではいくつかのパネルを並列や直列接続させて一定の電圧値にする働きがあり、パワーコンディショナーは直流電力を交流に変換する機能を有しています。こうした働きのある機器をつないでいるのがケーブルです。家庭内にあるコンセントやスイッチと同様に機器間を結んで電気を送っていますが、その布設方法はさまざまです。屋内であれば壁や天井内のいんぺいで、地中であれば電線管内に通線されます。

太陽光発電設備では屋上や屋根に設置されているため、線を屋外布設としているのがほとんどであり、屋外露出や電線管に入線する方法がとられています。内線規程や技術基準では、線を屋外露出させることは認められていますので、こうした布設方法は間違いありませんが、竣工後数年が経過した太陽光発電設備では注意が必要です。ケーブルは、銅線を絶縁物で覆ってからさらに外皮で巻いてある構造をしています。絶縁物や外皮は紫外線や風雨でどうしても劣化しますので、銅線がむき出しになっていまいがちです。

この現象によって短絡や地絡が起こってしまい、機能停止や系統連系している送電線網へと甚大な被害を起こすことも考えられます。送電線網への影響では周辺一帯を停電させることにつながるので、店舗や工場においてこうした現象が起こると操業停止による損害賠償の対象になりえます。発電設備は屋根や屋上にあるので日頃から目につきにくいのですが、電気工事店などの専門業者に依頼して定期的にケーブルを含めた機器の点検を行って、必要な補修や修理を行うことが求められます。

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