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医療現場製品で用いられている結束バンドとは

結束バンドと聞くと、電気配線を束ねたり建材の固定の使用されているものを連想することでしょう。元来はこの使用方法がメインで、家庭菜園のネットの固定や文房具という使い方は応用的な使われ方です。幅10m程度のポリ塩化ビニール製の素材で、バンドの裏面にはトラッキングという凹凸が備わっています。この凹凸が噛み合うことでバンドが固定され、一度締めると緩まないという特性を発揮するアイテムです。

昨今では建設現場等だけでなく、医療現場製品としての専用アイテムも販売されるに至りました。医療現場製品の結束バンドは「インシュロック」というものであり、主に心臓外科の手術で使用されます。心臓外科では以前は大動脈の手術では医者が血管を直接縫合しなくてはいけませんでした。顕微鏡下でなされる手術で非常に高度なテクニックを有し、実際に手術がおこなえる医療機関は限られていたほどです。

1990年代後半に医療現場製品の結束バンドが販売され、締め付けるだけで血管を接合できることから多くに医療機関で採用されるアイテムとなったほどです。このインシュロックはゼラチン素材で作られているのが特徴で、体内に含ませても自然と融解される特性があります、一般的な結束バンドと同じ作りになっており、バンドをアジャスターに通して締めるだけなので、心臓外科手術に掛かる時間を大幅に下げる結果となりました。医療現場製品の中でも、特に重宝されているものです。

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