lanケーブルのケーブル長と通信速度の関係とは

最近は家庭・オフィス・公共スペースなどでインターネットに接続する方法として、無線WiFiが多く用いられています。WiFiを利用すればケーブルを接続する必要がないので、自由に機器を持ち運ぶことができるというメリットがあります。ただし電波の出力は法律で規制されているため、ルーターから離れた場所だと通信が利用できません。離れた距離にある端末をインターネットに接続したい場合は、lanケーブルを使用する必要があります。

lanケーブルは、内部の導線に電気信号が流れることで情報を伝送する仕組みになっています。銅線は電気を通しやすい銅で出来ていて、長距離でも電気信号が減衰しにくいというメリットがあります。ケーブル長が数百メートルに及ぶ場合でも、電気信号の減衰による影響を受けることはありません。ただし、ケーブル長が長い場合は電磁ノイズの影響を考慮する必要があります。

一般的に細い金属線はアンテナのように電波を吸収しやすいという性質を持ち、電磁ノイズを吸収すると電気に変換されてしまいます。電磁ノイズの影響を受けると、通信速度が低下したり接続が不安定になるなどの悪影響を受けてしまいます。ケーブル長が数百メートルに及ぶlanケーブルを使用しても内部の銅線の電気抵抗の影響を受けて信号が減衰するといった心配はありませんが、使用する環境によっては電磁ノイズ対策が必要になります。lanケーブルを屋外に敷設する場合は、電磁ノイズ対策としてシールド付きのlanケーブルを使用するようにしましょう。