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紫外線が結束バンドに及ぼす影響

ケーブルなどを束ねる結束バンドは日常生活のあちこちでよく見かけられます。これが屋内で使われる時には大して問題が発生しませんが、屋外で使われた時には面倒なことになります。屋外は太陽の紫外線の影響を受け易く、その結果結束バンドの劣化を招いてしまいます。紫外線による劣化は①材質の分子量が少なくなり、それで材質がもろくなります。

②融点が低下するので熱に弱く易いです。③伸びや衝撃に対する耐性が下がってきます。④変色します。⑤結束バンドが裂けてしまいます。

結束バンドがこのようになるとケーブルが緩んでしまったり、プレートが外れて下に落下してしまうトラブルにもつながります。結束バントで最も広く使用されているのは樹脂で結合されたプラスチック素材のナイロン66で、これは屋内での使用なら耐候性があるので、数年使えますが、屋外でナイロン66を紫外線にさらすと急速に劣化するので注意しないといけません。屋外でのバンドは太陽光線に強く長期間使われる材質を用いることが大切なのは言うまでもありません。今では紫外線対策としての結束バンドも販売されていて、紫外線対策なら、耐候性ナイロン12製のバンドが特にお勧めです。

同じナイロンでもより耐候性の高いナイロン12をさらに加工した素材で、屋外での寿命は従来のナイロン66の10倍以上にも伸びます。この他に普通のナイロン66に耐候性を有したカーボンを混ぜた耐候性ナイロン66のものもあります。バンドは予算と目的に応じて使い分けたいものです。

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