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登録商標化されている結束バンドの概要

1970年に日本の企業が考案そして商品化した結束バンドは、今では世界中のあらゆる業種で用いられるアイテムとなりました。本来は電気工事部品として電線を束ねるのに使用されていたものですが、今では農業・建設業・医療現場でも用いられています。これほどの高需要を得る要因は、一度バンドを締めると緩まないという特性を有していることが挙げられます。結束バンドの裏面には「トラッキング」と呼ばれる突起が備わっており、この凹凸が噛み合うことで一方向にしかバンドを締められません。

そのためしっかりと物を固定できるというわけです。「トラッキング」が1972年に登録商標になっており、世界各国で数多く販売されている結束バンドには必ずしもトラッキングと呼ばれる突起が備わっているとは限りません。これは国内では計4社の企業のみしか使用することができず、登録商標として国際工業規格機構(IUO)の認定も受けているほどです。国内で流通している結束バンドも先述した計4社の製品のみなので、全製品に凹凸を見ることができます。

他国の企業がトラッキングを自社製の結束バンドに採用しようとする場合は、登録商標使用許諾金を支払う必要があります。この許諾料は年間約20万ドルから50万ドルとなっており、各アイテムの流通量によって決定します。トラッキングの場合であれば、約30万ドルが必要なので新興国ではなく先進国で使用許諾を手にしている国が多い傾向です。

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